電車内での盗撮事件で、被害者と示談締結したことによって不起訴を獲得した弁護活動と、お客様の声を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が紹介します。
事件概要と弁護活動
依頼者の旦那様(50代男性、同種前科あり)は、走行中の電車内においてスマートホンを使って女子高生を盗撮したところを、偶然、乗り合わせていた私服警察官に目撃され、その場で、現行犯逮捕されてしまいました。
逮捕を知った奥様から初回接見サービスのご依頼をいただき、弊所の弁護士が旦那様に初回接見しましたが、当初旦那様は、家族に事件内容が知れてしまうことを懸念して、弁護士に事件詳細を相談することを拒んだことから、弁護士は事件の真相を知ることができませんでした。
ただ旦那様は警察の取調べにおいては、盗撮の逮捕事実を認めていたようで、証拠品となるスマートホンを押収されていたことから、逮捕の翌日に釈放されたのです。
そしてその後、釈放された旦那様から今後の弁護活動のご依頼をいただいて弁護活動を開始するに当たって、旦那様から事件の詳細を聞き取ることができ、今後の弁護方針を決めることができました。
旦那様は、十数年前に同じ盗撮事件で罰金刑を受けた前科があることから、今回の事件では公判請求されることをおそれていたので、弁護士は、被害者との示談を締結させて不起訴を目指したのです。
早速弁護士が、警察から開示された被害者様に連絡を取り示談交渉を開始したのですが、被害者の処罰感情は非常に強いもので示談交渉は難航しました。
しかし弁護士が粘り強く交渉を続けたところ、宥恕条項まで得ることができませんでしたが、何とか賠償を受け入れてもらうことができ、示談書の作成にも応じてもらうことができたのです。
こうした弁護活動が評価されたのか、旦那様は不起訴となり刑事手続きを終えることができました。
結果
不起訴
弁護活動を終えて
今回の弁護活動は、被害者がまだ高校生であったことから、その親御様との示談交渉となり、非常に交渉が難航しました。
まだ高校生のお子様が盗撮被害にあっているのですから、親御様がお怒りになるのは当然のことです。
今回の示談交渉では、粘り強く交渉を続け、被害者様の希望条件を盛り込むことで示談を締結することができたのですが、宥恕条項を得ることができなかったのが心残りではあります。