【お客様の声】同僚の自宅に不法侵入 示談によって執行猶予を獲得

同僚の自宅に不法侵入するなど、2件の住居侵入罪と窃盗罪で起訴された事件で、被害者との示談を成立させて執行猶予を獲得した弁護活動と、お客様の声を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が紹介します。 

事件経過と弁護活動

依頼者は(40代男性、前科なし)は、勤務中に同僚のカバンから盗んだ鍵を利用して同僚の自宅に忍び込み、そこで被害者家族の自宅の鍵を盗み、後日、その鍵の合鍵を作製しました。
そしてその合鍵を利用して、今度は被害者家族の自宅にも不法侵入しようとしたのですが、室内にいた家族に気付かれて逃走したのです。
犯行後、現場の様子を見に行ったところ、多くの警察官が臨場していたことから被害者が警察に通報したことを知った依頼者は、今後逮捕されることをおそれて弊所の弁護士を私選弁護人として選任しました。
選任後しばらくして依頼者が警察に逮捕され、その後勾留請求されたことから、まず弁護士は、裁判所に対して勾留の決定をしないように申し立てたところ、勾留請求は却下され、依頼者は早期釈放されました。
釈放後、在宅での捜査が約半年間続き、弁護士は依頼者に対して、その間に行われた取調べ等に対するアドバイスを行うと共に、被害者に対して示談交渉を行いました。
その結果、起訴までに示談を締結させることに成功し、被害者様に賠償を受け取ってもらうことができたのですが、被害者様の宥恕を得ることまではできず、依頼者は、2件の住居侵入罪窃盗罪で起訴されてしまいました。
しかしその後の刑事裁判では執行猶予を獲得することができ、依頼者は服役することなく社会復帰することができたのです。

結果

勾留阻止(勾留請求却下)
執行猶予

弁護活動を終えて

今回の依頼者は
①職場において同僚のカバンから自宅の鍵を盗んだ窃盗事件
②その鍵をを利用して同僚の自宅に忍び込み、そこで同僚の家族の自宅の鍵を盗んだ住居侵入と窃盗事件
③同僚の自宅から盗み出した鍵をもとに複製した合鍵を利用して同僚の家族宅に忍び込もうとした住居侵入未遂事件

と複数の事件を起こしており、その内容は非常に悪質だったことから、弁護士は、当初から警察に逮捕されることを見越して弁護活動を開始しました。
その甲斐あって、勾留請求却下によって早期釈放を実現することができたのです。

また事件の悪質性から、この事件の被害者感情は非常に強いもので、なかなか示談を締結させることができませんでしたが、粘り強く交渉を続けたところ、なんと交渉を開始して5カ月近く経過して示談を締結させることができ、被害者様に賠償を受けとってもらうことができました。
このように示談の締結が、その後の裁判でも高く評価されて執行猶予を獲得できたことは言うまでもありませんが、できることであれば、示談締結の際に宥恕を得ることができていれば、不起訴を獲得することができたのではないかと、悔しい思いが残る弁護活動となりました。

 

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