堺市のあおり運転 殺人罪ではなく「危険運転致死罪」で起訴①

堺市のあおり運転 殺人罪ではなく「危険運転致死罪」で起訴①

堺市のあおり運転において、殺人罪で勾留されていた男性が、危険運転致死罪で起訴された事件について、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が解説します。
(このコラムは4月20日付けの、新聞会社の朝刊を参考に作成しています。)


4月19日、大阪地方検察庁堺支部は、堺市のあおり運転による死亡事故において、殺人の容疑で逮捕、勾留していた男性を危険運転致死罪で起訴したと発表しました。
本日から二日間にわたって、こちらのコラムでこの事件を解説します。

事件の概要

過失運転致死傷罪で逮捕

事件が起こったのは3月28日夕方で、場所は堺市の府道です。
警察の発表によりますと、事故当初警察は、乗用車とバイクの衝突事故で、バイクの運転手が死亡するという死亡事故として捜査を開始し、乗用車を運転した男を過失運転致死傷罪で逮捕していました。

殺人罪に切り替えて捜査

しかし、目撃情報や、近くを走行していた車のドライブレコーダーの映像から、事故現場の数キロ手前から、乗用車が、バイクに急接近したり幅寄せしたりするあおり運転をしていたことが判明し、更に事故自体も、乗用車が急に車線変更し、バイクの前に割り込んだことによって起こっていることが判明し、警察は、逮捕した男の容疑を殺人罪に切り替えました。
こうして殺人罪での捜査が始まりましたが、そんな中、逮捕された男が事故直後に、自身の車に搭載されているドライブレコーダーの記録媒体、SDカードを投げ捨て、証拠隠滅を図っている疑いがあることも判明したようです。
また勾留中の取調べにおいて逮捕された男は、あおり運転の事実を否認し「バイクにぶつけられたという認識で、捕まえるために追いかけた。」等と容疑を否認していたようです。

危険運転致死罪で起訴

20日間の勾留の満期をむかえるとともに、男は危険運転致死罪で起訴されました。
大阪地方検察庁堺支部は「殺意を認定する証拠が集まらなかった。」と殺人罪での起訴を断念した理由を発表しています。

本日のコラムでは、堺市のあおり運転の事件概要について解説しました。
明日のコラムでは、殺人罪と危険運転致死罪について解説します。

このコラムをご覧の方で、堺市のあおり運転でお困りの方、殺人罪や危険運転致死罪に強い弁護士をお探しの方は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部にご相談ください。
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~明日のコラムに続く~

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