【お客様の声】神戸市で大学生の窃盗事件 少年事件専門弁護士の付添人活動で不処分

【お客様の声】神戸市で大学生の窃盗事件 少年事件専門弁護士の付添人活動で不処分

◆事件概要◆
 依頼者の息子(10代少年、大学生、前科前歴なし)が、大学施設内において、無施錠のロッカーから複数の財布を取り出して財布内の現金を盗んだ少年による窃盗事件です。少年は、窃盗事件から1か月ほど経過したある日、学校への登校中に管轄警察署の警察官から声をかけられて警察署に連行された後に逮捕されました。本件少年による窃盗事件は、少年事件として捜査され家庭裁判所に送致されましたが、捜査の初期段階から当事務所の少年事件専門の弁護士を依頼して弁護活動を行ってきた結果、家庭裁判所の審判で不処分の決定が下されました。

◆事件経過と弁護活動◆
 被疑者である少年は,逮捕後の警察署での取り調べで犯行を認めて自供したことから、母親が身元引受人となって逮捕当日に釈放されて帰宅を許されました。逮捕後に釈放されたものの、警察官からは、在宅事件として捜査が続けられて,後日再度呼出しがある旨を告げられました。被疑者の少年は、本件窃盗事件当時は大学生として大学に通っていましたが、本件窃盗少年事件で逮捕されたことで警察から所属大学に通知がなされたため、大学から退学処分を受ける危険が生じていました。少年事件の処分と大学からの退学処分を心配したご両親が、少年事件を専門に扱う当事務所に刑事弁護活動の依頼をされました。 
 被疑者である少年は,少年事件の手続きや退学処分に不安を感じる一方で,被害者への謝罪と反省の気持ちを有しておられました。そのため,依頼を受けた少年事件専門の弁護士は,少年事件手続きの流れや取調べ対応をアドバイスすることで依頼者の不安を少しでも取り除くよう努めるとともに,大学からの退学処分を避けて復学しやすくなるように被害者への謝罪と被害弁償による示談交渉をすぐに開始しました。
 被害者との示談交渉では、被疑者に被害者の方及び被害者の家族宛ての謝罪文を作成してもらうことで被害者に謝罪と反省の意思を伝えたうえで、適正な示談金額の提示をさせて頂きました。被疑者の少年は複数の財布から現金を盗んでおり被害者の方は複数おられたため、示談交渉は難航が予想されました。担当の弁護士は、謝罪や被害弁償の意思を伝えるだけでなく、2次被害防止のためのを対策を講じることで被害者の方全員に安心してもらえるよう粘り強く示談交渉を続けました。早急且つ粘り強い交渉によって、被害者の怒りや不安は静まり、最終的に全員の被害者との間で示談をまとめることに成功しました。示談成立と共に被害者からはお許しの言葉をいただくこともできました。
 被害者全員との間で示談を成立させた担当弁護士は、少年に対しては、本件窃盗事件に至るまでの生活状況等についてしっかりと振り返ってもらい、今後、二度と同じ犯罪を繰り返さないための解決策を自ら考えて、反省文を作成してもらうとともに、経済観念を身に着けるために金銭出納帳(お小遣い帳)を作成するように指導しました。また、少年のご両親に対しても、少年が犯行に及んだ理由を検討していただき、二度と少年が同じ過ちを犯さないために、家族としてどう取り組めるのかを考えていただき、今後の再発防止策について検討いただきました。担当弁護士は、これら少年と両親に検討してもらった成果を再非行防止の証拠として、家庭裁判所の調査官に提出していきました。
 弁護活動の結果、本件窃盗少年事件は、家庭裁判所の審判において示談成立及び被疑者の反省と再発防止策が重視されて不処分の決定がなされました。少年は処分を受けることなく無事に事件を終えることができました。また、家庭裁判所の不処分決定によって保護処分を回避できたことで、少年は退学処分を受けることなく大学に復学して大学生として学業を続けることができました。

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