G20サミットに向けて客引きの取締りが強化

2019-05-18

客引きの取締りが強化される件について弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が解説します。

来月末、大阪南港にあるインテックス大阪において2019年G20サミットが開催されることをみなさんはご存知でしょうか。
開催期間中、参加国の首脳や政府関係者が多数来阪することから、高速道路が封鎖される等の大規模な交通規制が行われ、空港や駅等の主要ターミナルでは手荷物検察等が実施される見通しです。
G20サミットの開催に伴って、大阪府警では繁華街での防犯活動を強化しているようで、特に、違法な客引き行為に対する取り締まりが強化されています。
そこで本日は違法な客引き行為を、刑事事件に強い弁護士が解説します。

◇客引き行為◇

大阪のミナミや、梅田、天王寺等の繁華街で、居酒屋や、風俗店等の客引きにあった経験のある方もいるかと思われます。
そもそも客引き行為とは、「特定の相手方に対し、公共の場所で、立ちふさがったり、つきまとったりして、お店に来るように誘う行為」です。
この様な客引き行為は「大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反」だけでなく、「風営法違反」や「大阪市客引き行為等の適正化に関する条例違反」に該当する可能性があります。
どの法律が適用されるかは、客引きした者の立場や、客引きした場所、客引きしたお店の種類等によって判断されることとなります。
ちなみに、ごくごく一般的な居酒屋等への客引き行為については、大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例が適用されるケースが多いようです。

◇大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例違反◇

客引き行為に対して適用される可能性が最も高いのが、大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例(通称「迷惑防止条例」)です。
大阪府公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等の防止に関する条例の第8条で客引き行為について規定しています。
居酒屋等の客引き行為に関しては
同法第8条第1項第6号
~人の身体又は衣服を捕らえ、所持品を取り上げ、進路に立ち塞がり、つきまとう等執拗な方法で客引きをし、又は役務に従事するよう勧誘すること。
を禁止しており、この違反に対する罰則規定は、同法第19条第1項第5号
50万円以下の罰金又は拘留若しくは科料
が定められています。

◇風営法違反◇

「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」いわゆる風営法では
第22条 風俗営業を営む者は、次に掲げる行為をしてはならない。
一 当該営業に関し客引きをすること。
二 当該営業に関し客引きをするため、道路その他公共の場所で、人の身辺に立ちふさがり、又はつきまとうこと。
と、風俗営業を営む方の客引き行為を禁止しています。
これに違反した場合の罰則規定は「懲役6か月もしくは100万円以下の罰金」です。
「風俗営業を営む者」と聞けば、いわゆる性風俗店を思い浮かべる方が多いかと思いますが、風営法に言う風俗営業には居酒屋や飲食店も含まれます。(同法第2条を参照)

◇大阪市客引き行為等の適正化に関する条例違反◇

上記した法律の他に、大阪市内における客引き行為については、大阪市客引き行為等の適正化に関する条例違反が適用される可能性があります。
この条例では、北(梅田界隈)や中央区(なんば、道頓堀、宗右衛門町界隈)等を「客引き行為等適正化重点地域」に定め、この地域の中から特に人通りの多い一定の地区を「客引き行為等禁止区域」に指定しており、この地区での客引き行為を原則禁止しているのです。
この条例によると、禁止区域で客引き行為を行った者に対して指導、勧告を行い、それに従わない悪質な者に対しては、5万円以下の過料が科せられる可能性があります。
更に命令に違反した者や会社の、氏名や事業所名が公表される場合もあります。

◇取締りの強化◇

最近の報道によりますと、大阪府警は、G20サミット開催にともない、治安対策の一環として客引き行為の取締りを強化しているようです。
昨年までは、客引き行為の一斉取り締まりについては年間6回でしたが、今年は5月上旬までにすでに6回実施しており、この一斉取り締まりにおいて40人超が、逮捕、書類送検されているようです。

大阪の刑事事件でお困りの方、ご家族、ご友人が客引き行為で警察に逮捕されてしまった方は、大阪で刑事事件に強いと評判の弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。
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