【お客様の声】大阪平野区の強制わいせつ事件で起訴 刑事弁護士で保釈と執行猶予
◆事件概要◆
依頼者の弟(40歳代男性、無職、前科なし)が、大阪市平野区内の路上で、通行中の女性に対して、背後から抱きつく等の暴行を加えて女性の胸を服の上から手で撫でまわしたという強制わいせつ事件です。依頼者の弟は、事件から4か月以上経ったある日、自宅に来た管轄警察署の警察官に逮捕されました。被疑者である弟は、警察署での取り調べにおいて本件強制わいせつ事件の犯行を自白して認め、20日以上の期間を逮捕勾留によって留置場に身体を拘束され、強制わいせつ罪で起訴され刑事裁判が行われることになりました。
◆事件経過と弁護活動◆
依頼者である兄から初めて当事務所にご連絡をいただいた際、既に弟は強制わいせつ罪で起訴されて刑事裁判を待つ身であり、逮捕勾留による警察署留置場での身体拘束期間が1か月以上も続いていました。捜査段階では被疑者である弟には国選弁護士がついていましたが、被害者との間の示談交渉が進展していなかったこと及び起訴後も保釈が認められずに逮捕勾留による身体拘束が長引いていたことから、刑事裁判での身体拘束の長期化及び刑罰を心配した兄から刑事事件専門で強制わいせつ罪の刑事裁判経験が豊富な当事務所の弁護士に刑事弁護活動のご依頼がありました。
今回の強制わいせつ事件では、法定刑が6月以上10年以下の懲役と定められており罰金刑がないことから、本件強制わいせつ事件の起訴および刑事裁判によって懲役判決が下されることが予想されており、被告人や依頼者は懲役判決によって刑務所に服役しなければならないことを心配されておりました。
依頼を受けた当事務所の弁護士は、依頼者や被告人の不安を取り除くべく、すぐに勾留中の被告人と接見(面会)を行い、処分の見通しについて詳細にアドバイスを行いました。接見(面会)における事実確認で、被告人である弟の供述が一貫しており信用性が高いことを確認した担当弁護士は、依頼人や家族の協力を得て、早期に被告人である弟の保釈に成功しました。保釈が認められたことで、被告人である弟は自宅から裁判に出廷することができ、精神的な安定と刑事裁判の為の十分な準備時間を確保することができました。
並行して行った被害者との示談交渉では、弁護士が、被害者女性への謝罪の意思と適切な被害弁償額を伝えて、被害者の怒りと不安を払拭できるよう粘り強く示談交渉を続けました。被害者女性の処罰感情は強かったものの、弁護士の早急且つ粘り強い交渉の末に被害者女性と示談をまとめることに成功しました。
さらに弁護士は、示談成立後も、これから行われる刑事裁判対策のため、有利な証拠や再発防止策の準備を行うとともに、被告人やご家族様との綿密な打合せを行い、依頼者や被告人が安心して裁判に望めるように努めました。
刑事裁判では、弁護士が、本件強制わいせつ事件の犯行態様が同種性犯罪の犯行態様と比較して特に悪質とまではいえないこと、被害者女性との間で示談が成立していることなどを証明する証拠を提出して、被告人を刑務所に入れる必要性がないことを訴えました。さらに、被告人が真摯に反省して更生を誓っていること及び再発防止策と更生のための環境が整っていることなどを証人尋問や被告人質問で立証していきました。
弁護活動の結果、判決では無事に執行猶予付きの判決が言い渡され、被告人である弟は刑務所に送られることなく自宅での生活に戻ることができました。弟本人は、二度と犯罪を起こさないことをお約束してくださり、新しい職場を探して社会復帰することができました。起訴後の早い段階で、刑事事件専門の弁護士を選任して強制わいせつ事件の刑事裁判に向けて適切で迅速な弁護活動を受けられたことが、釈放及び執行猶予付き判決の獲得による社会復帰につながりました。