【お客様の声】大阪市浪速区の強制わいせつ事件で逮捕、弁護士の示談で釈放と不起訴獲得
■事件概要■
依頼者のご兄弟(20代男性、会社員、前科なし)は、同僚と飲酒して酒に酔って、大阪市浪速区内の路上において、通行中の女性に対してナンパ目的で声をかけた際、女性の身体に抱きつく等のわいせつな行為をしたという強制わいせつ事件です。被疑者であるご兄弟は、犯行現場付近にいた通行人に取り押さえられ、通報を受けて駆け付けた警察官に逮捕されました。弁護士の示談によって被害者から告訴の取消がなされたことで、ご兄弟の早期釈放と不起訴処分を獲得した事案です。
■事件経過と弁護活動■
依頼者である姉君から初めて当事務所に連絡をいただいた際、被疑者であるご兄弟は警察の留置場に勾留中で、依頼者には事件や捜査状況についての情報がほとんどありませんでした。そこで、弁護士が直ちに警察署に赴き本人と接見(面会)することで、被疑者本人は被害者女性の身体を触ったことは認めていること、逮捕・勾留によって会社を無断欠勤している状態であること、被害者が警察に被害届と告訴を出しており被害感情が厳しく示談交渉が難航する可能性の高いことがわかりました。
今回の強制わいせつ事件では、法定刑が6月以上10年以下の懲役と定められており罰金刑がないことから、本件強制わいせつ事件が起訴されてしまえば,正式裁判による懲役判決が下されることが予想されました。また、強制わいせつ罪のような親告罪は、告訴権者(被害者等)の告訴が裁判を提起する要件となっており、告訴は、一度取り下げると同じ事実で再告訴することはできません。このような法律と事実を踏まえ,依頼者及び被疑者から、早期釈放及び懲役刑を回避して懲戒免職処分(クビ)にならずに会社勤務を続けることができるよう、当事務所の弁護士に刑事弁護活動の依頼がありました。
刑事弁護活動を引き受けた当事務所の弁護士は,早急に被害者への謝罪と被害弁償による示談交渉に着手しました。被害者女性の方への示談交渉では、被疑者の謝罪と反省の意思を被害者にお伝えする一方で、犯行現場周辺及び被害者には近づかない旨の誓約や引っ越し費用を負担する等の接触可能性や2次被害防止のためのを対策を講じることで被害者の方に安心してもらえるよう努めました。早急且つ粘り強い交渉の末、被害者と示談をまとめることに成功し、被害者女性の方から告訴を取り消していただくことができました。
さらに、弁護士は、示談成立及び告訴取消によって身体拘束の必要性がなくなっていること,身元引受人として姉が今後の監督を約束していることなどの証拠を提出して、担当検察官と説得交渉を重ねました。本件強制わいせつ事件は、示談及び検察官への説得交渉等の弁護活動の結果、被疑者の勾留が長引くことなく依頼から1週間程度で釈放されました。
弁護活動の結果、検察庁に書類送検後、事件は示談成立による告訴取消によって不起訴処分となりました。依頼者は前科がつくことなく社会的な不利益を被ることなく無事に事件を終えることができました。また、早期釈放及び不起訴処分によって刑事裁判を回避できたことで、事件が職場の会社に伝わることもなく、ご依頼者様は懲戒処分を受けずに会社勤務を続けられました。