【お客様の声】大阪市平野区の窃盗冤罪事件で逮捕、弁護士の真実究明で不起訴処分

【お客様の声】大阪市平野区の窃盗冤罪事件で逮捕、弁護士の真実究明で不起訴処分

◆事件概要◆
 依頼者の息子(20歳代男性、会社経営者、前科なし)は、元勤務先の介護施設で介護士として勤務していた際、介護を担当していた体の不自由な老人から依頼されて、動けない老人の代わりに、渡されたキャッシュカードを使用して近くのATM(現金自動預払機)から老人の銀行口座にあるお金を引き出しては老人に渡してあげていました。転職し老人の介護担当を外れてから1年以上経ったある日、依頼者の息子は、介護を担当した老人の銀行口座から不正に現金を引き出して窃取したという窃盗罪の容疑で、管轄警察署に逮捕されました。本件窃盗冤罪事件は、依頼者の息子が介護担当を外れた後で、老人の痴呆の度合いが進んで老人からの事実確認が困難になった状況で、老人のご家族が被害届を提出して刑事事件化しました。
 被疑者である息子は、逮捕勾留によって警察署の留置場に身体を拘束されたものの、一貫して自己の無実無罪を主張し続けました。弁護士による適切な取調対応と真相究明の弁護活動によって被疑者である息子にかけられた窃盗冤罪事件の容疑は晴れて、不起訴処分により息子の身の潔白を証明することが出来た事件です。

◆事件経過と弁護活動◆
 被疑者である息子は逮捕勾留によって警察署の留置場で身体拘束されていましたが,事件を知ったご両親を通じて当事務所に刑事弁護活動のご依頼がありました。依頼を受けた当事務所の弁護士がただちに警察署に赴き被疑者本人と接見(面会)したところ、息子は「介護していたお年寄りに頼まれて、渡されたキャッシュカードを使って銀行のATM機等からお金を引き出すことはあったが、引き出した現金は利用者に渡しているし、利用者の依頼以外で現金を引き出したことはない。」として、今回の窃盗事件は身に覚えのない冤罪であると身の潔白を主張されました。
 無実の訴えを聞いた弁護士は、綿密な取り調べ対応と早急な事実確認に動きました。弁護士が被疑者である息子や被害者の老人及び介護施設職員から事件当時の生活状況や経済状況などを細かく聴取したところ、被疑者である息子は、介護を担当していた体の不自由な老人から依頼されて、動けない老人の代わりに、渡されたキャッシュカードを使用して近くのATM(現金自動預払機)から老人の銀行口座にあるお金を引き出しては老人に渡してあげていた可能性が高く、本件窃盗冤罪事件は老人家族の被害届を受理した警察の見込み違いの捜査である可能性が高いことが明らかになりました。
 本件窃盗事件が警察の見込み違いの捜査による冤罪である可能性が高いことを確認した弁護士は,被疑者に頻繁に面会して虚偽の自白をとられないように連日の取調対応を指導すると共に、担当の検察官に被疑者の事情を説明して刑事裁判にしないよう折衝と説得を続けました。
 被疑者は、逮捕勾留によって警察署の留置場に20日以上にわたって身体を拘束されたものの、一貫して自己の無実無罪を主張し続けました。被疑者の適切な取調対応と弁護士による真実究明活動の結果、依頼者の窃盗冤罪事件の容疑は晴れて、不起訴処分により依頼者の身の潔白を証明することが出来ました。もし被疑者が弁護士を選任されず,強引な取調べに屈してしまい捜査機関の描く窃盗事件のストーリーに沿った自白をしてしまえば,冤罪事件として有罪判決を受けるおそれのある事件でした。早期に親族を介して弁護士を選任なされたこと及び弁護士の適切で迅速な弁護活動を受けられたことが、無事に自己の無実無罪を証明して社会復帰することにつながりました。

202027

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