【大阪の刑事事件】盗撮事件に強い弁護士 略式起訴で実刑判決を免れる
◆事件概要◆
依頼者(大阪府在住、50歳代小学校教諭、前科なし)は、大阪市に所在する大型娯楽施設内の大浴場において、キー型カメラを使用して浴場内を盗撮したところ、従業員に発見されその場で取り押さえられました。
その後依頼者は、管轄警察署に引き渡され取調べを受けましたが逮捕を免れ、後に略式起訴されて、罰金刑で実刑を免れました。
◆事件経過と弁護活動◆
依頼者様は、公立小学校に勤務する現職の教員で、刑事事件に関して全く知識がなく、今後の見通しに大きな不安を抱えて事務所に法律相談に訪れました。
そして、その場で刑事弁護活動のご依頼をいただきました。
ご契約時、既に勤務先小学校や教育委員会に事件が知られていた依頼者は、非常に大きなショックを受けておられ、犯行を猛烈に反省しておられました。
刑事弁護活動を担当する当事務所の弁護士は依頼者の不安を少しでも和らげることができるような活動を心がけ、起訴されないことを目標に弁護活動を開始いたしました。
担当弁護士は警察での取調べ期間中、依頼者と細かく連絡を取り合うように努め、その都度、取調べの対処要領等を教示するとともに、捜査を担当する警察に対しても細かく連絡し、送致予定日を確認するなどして捜査の所在を明らかにしました。
そして検察庁に事件送致後は、担当検察官に対して「依頼者が既に職を辞して社会的制裁を受けていることや、依頼者が猛烈に反省し、家族と共に更生することを誓っていること」などの内容を上申書で提出し、起訴しないように求めましたが、本件以外の盗撮データが多数発見、押収され、依頼者が常習的に犯行に及んでいた事が発覚したため、、起訴を回避することはできませんでした。
しかし、送致段階では児童買春・児童ポルノ禁止法違反と、盗撮よりも重い処分が科せられる可能性のある罪名での起訴が検討されていましたが、依頼者が深く反省していることなどが考慮されて、盗撮だけで略式起訴され、一般公開される刑事裁判を受けることなく罰金刑となったのです。
依頼者は、自分の犯した罪を深く反省し、現在は、新しい職場で働いておられます。