【お客様の声】大阪市阿倍野区の児童ポルノ製造事件 被害弁償し余罪の立件を阻止する弁護士

【大阪市阿倍野区の児童ポルノ製造事件】被害弁済し余罪の立件を阻止 罰金刑に抑える弁護士

■事件概要■
 依頼者様の息子さん(20代、公立中学校教諭、前科前歴なし)は、勤務する公立中学校の女子更衣室にビデオカメラを設置し、女子中学生の着替えを盗撮したとして、児童ポルノ製造の罪で逮捕されました。
 息子さんは、勤務する中学校から盗んだカメラを盗撮に使用しており、窃盗罪でも立件されるおそれがありましたが、弁護士を通じて中学校に被害弁償したこと等によって、窃盗罪での立件は見送られ、児童ポルノ製造の罪のみで略式起訴されて罰金刑となりました。

■事件経過と弁護活動■
 この事件は、公立中学校の現役教諭が、自身が勤務する中学校の女子更衣室にビデオカメラを仕掛けて盗撮した事件で、社会的反響も大きいものでした。この事件は、逮捕直後から新聞報道されていましたが、一方依頼者様は、刑事手続きの流れや、息子さんの処分見込みなど全く見当が付かず、大きな不安を抱えて弊所の法律相談に訪れました。
 そこでご依頼を受け、相談を担当した弁護士が息子さんと接見したところ、息子さんが、約2年間にわたって中学校の更衣室で盗撮を続けていたことや、盗撮に中学校から盗んだビデオカメラを使用していることが判明したのです。
この状況から、息子さんが初犯であることや、事件を悔い深く反省していることが考慮されても、児童ポルノの製造と併せて窃盗罪で立件され、正式裁判となって非常に厳しい処分となることも予想されました。
 
 まず弁護士は、息子さんの身体拘束を解くために、すでに決定していた勾留に対して不服の申立てをしましたが、この事件は軽微な犯罪とは言い難く、息子さんが勤務先で犯行に及んでいること等を理由に、裁判所はその申立てを棄却しました。
 そこで弁護士は、息子さんが勤務していた中学校の校長先生に連絡し、息子さんの謝罪の意や、デジタルカメラを弁済する意思を伝えました。
当初校長先生は、被害弁済を受け付けない意向で、息子さんの厳正な処罰を望んでおられましたが、弁護士が何度も連絡を取り、息子さんの反省状況や、中学校や生徒様に対する深い謝罪の意を伝えさせていただいたところ、最終的に校長先生は、デジタルカメラ代金の弁済を受け入れてくださいました。
 更に弁護士は、事件を担当する検察官に、依頼者であるご両親が息子さんの監視・監督や更生に向けた取組みを約束していること等を詳細に報告し、息子さんに単に厳しい処分を科すのではなく、更生環境の整備に繋がるような処分の決定をされるよう、折衝しました。。
 こうした弁護活動が認められたのか、当初は、児童ポルノの製造での正式起訴だけでなく、窃盗罪での追起訴まで検討していた検察官が、最終的に息子さんを略式手続での罰金刑としたのです。
 息子さんは、逮捕から15日以上身体を拘束されたものの、罰金の納付とともに釈放されました。
その後も、弁護士は息子様に寄り添い、息子さんが中学校や教育委員会に呼び出されて事情聴取を受ける際等には、様々なアドバイスをさせていただきました。
 息子さんには、略式罰金で事件を終えたことに大変喜んでいただき、今後は二度と同じ過ちを犯さず前を向いて生活していくことを約束してくださいました。

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