【兵庫県西宮市の強制わいせつ事件】 刑事事件に強い弁護士 示談交渉により告訴取消しで不起訴処分
■事件概要■
この事件は、依頼者の旦那様(40代、会社員、前科なし)が、商業施設内で被害者女性のスカート内に手を入れ、ショーツの上から陰部を触った強制わいせつ事件です。
旦那様は事件当時酒を飲んでいたことから記憶がなく、容疑を否認していたこと等から逮捕、勾留されてしまいました。
身体拘束は長期に及びましたが、弁護士が被害者女性との間で示談を取り付け、告訴を取り消して頂くことで旦那様は不起訴処分となり釈放されました。
■事件経過と弁護活動■
依頼者様は、旦那様が逮捕されたと警察から聞かされ、仰天して、刑事事件を専門に扱う弊所まで連絡をくださいました。
連絡を頂き、初回接見サービスの手続を整えた後、即日弁護士は夫との接見に向かいました。
弁護士の接見で、旦那様は事件当時酒を飲んでいて、被疑事実について全く記憶にないと話していました。
一般的に事件について否認を行うと、逃亡や証拠隠滅を行うのではないかと疑われ、逮捕後引き続き勾留が行われるケースが多くあります。
今回の事件でも旦那様が「記憶にない」と容疑を否認していたこと等から、旦那様は逮捕後さらに勾留されてしまいました。
否認を続ける場合、何としても自白を得ようと警察からの取調べが激しくなるケースがあります。
そこで、弁護士は毎回の取調べの様子を日記に書き留めさせ、また、毎日のように接見に赴き、旦那様の精神状態の確認はもちろん毎回の取調べ内容の聴取とそのアドバイスを行いました。
この弁護士の対応もあって、旦那様は安心して日を追うごとに激しくなる取調べを耐えることが出来ました。
ただし、今回の事件では、旦那様は酒の影響で記憶がなかったことから、容疑について完全に否認をすることが躊躇われる事案でした。
また、否認を続け、公判請求がなされると、反省の色がないとして最終的に刑務所へ服役しなければならない可能性もありました。
そこで、弁護士は被害者女性と示談交渉を開始しました。
被害者女性は旦那様が容疑を否認していたことから、示談に応じてくれない可能性もありました。
しかし、弁護士は何度も被害者女性と連絡を取り合い、信頼関係を築き上げることで、旦那様が事件現場に近づかないことを条件として示談を締結していただくことが出来ました。
また、弁護士の熱意と旦那様の心情が伝わったのか、告訴を取り消して頂くことも出来ました。
強制わいせつ罪は、現行法上親告罪とされていますので、告訴がなければ検察官は起訴することが出来ません。
今回の事件でも、告訴を取り消して頂いたことで、旦那様は不起訴となり、長期間に及ぶ身体拘束から解放されるに至りました。
この様な結果を得られたのも、依頼者様にとって最善の弁護活動を行う弁護士の豊富な経験があってこそだと考えております。