本日のコラムでは、スーパーで女性のお尻を触った不同意わいせつ事件で検挙された男性が、早期示談により不送致となった事件の弁護活動と、お客様の声を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部がご紹介します。
◆事件内容と経過◆
男性は、買い物に行っていたスーパーの店内において、女性とすれ違う際に、とっさに女性のお尻を触ってしまいました。
男性は、被害女性の通報によって駆け付けた警察官に不同意わいせつ罪で検挙され、その後警察署で取調べを受けましたが、当初男性は容疑を否認していました。
しかし、その後店内の防犯カメラに、故意的に犯行に及んでいる映像が残っていることが判明し、男性は犯行を認めたのです。
男性のご家族は、このままでは男性に何らかの刑事罰が科せられ前科が付いてしまうのではないかと不安になり、弊所に弁護活動を依頼されました。
弁護士は早期に、警察に対して被害者情報の開示を求めて、被害者女性との示談交渉を開始しました。
そして早期に示談が成立し、被害者女性が男性に対する刑事罰を望まない旨を申し立てたことから大生に対する捜査は打ち切られ、検察庁に送致されずに手続きが終わりました。
◆結果◆
不送致
◆解説◆
いわゆる痴漢行為ですが、適用される罪名は「不同意わいせつ罪」でした。
不同意わいせつ罪は、有罪が確定すると「6ヶ月以上10年以下の拘禁刑(当時は懲役)」が科せられます。
不同意わいせつ罪の法定刑には罰金刑が規定されていないので、男性のように事実を認めて、防犯カメラ映像など有罪を認定することができる証拠がハッキリしている場合、不起訴を目指す弁護活動をしなければなりません。
そして不起訴を目指すには、被害者と示談を締結することが最重要となり、起訴されるまでに宥恕条項のある示談を締結することができれば、不起訴になる可能性がグッと高くなります。
ただ今回の事件は、警察の捜査が初動の段階で、被害者女性と宥恕条項のある示談を締結できたことが大きく評価され、警察はそれ以上の捜査を行うことなく、不送致を決定したようです。

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