【東大阪市の少年事件】車上荒らしによる窃盗事件で経験豊富な弁護士と面会を重ねて保護観察処分
■事件概要■
ご依頼者様の息子様(18歳男性、塗装工)は、路上に駐車中の自動車内から書類の入ったファイル等を盗み出しました。息子様は、被害者に発見されて逃走しましたが、現場付近に隠れているところを警察官に見つかり、緊急逮捕されました。
息子様は勾留期間を経て、約1か月間少年鑑別所に収容されていましたが、その後の審判で保護観察処分が決定しました。
■事件経過と弁護活動■
警察から息子様が逮捕された旨の連絡を受けた依頼者様は、少年事件に強い弊所に初回接見を依頼されました。
少年事件は、通常の刑事事件と比較すると、その目的や手続が異なります。
そのため、初回接見を担当した弁護士は、息子様や依頼者様に、少年事件の手続きの流れや、処分の見通し等を細かく説明し、納得いただきました。
その上で、捜査機関や家庭裁判所に対して採るべき今後の対応や、弁護士の活動について説明したところ、息子様の刑事弁護、付添人活動についてもご依頼いただいたのです。
息子様は、共犯者がいた事や、犯行後逃走していた事から、20日間の勾留を受けました。
また、家庭裁判所に送致後は、観護措置が決定し、約1か月間少年鑑別所に収容されることとなりました。
その間、弁護士は、頻繁に息子様との面会を行い、息子様の置かれている状況を的確に把握し、その状況に応じたアドバイスを行いました。その結果、息子様はもちろん、依頼様等ご家族の方々にも安心していただく事ができ、順調に審判に向けての手続を進めることが出来ました。
息子様に逮捕歴はないものの、万引きで厳重注意を受けたり、喫煙や飲酒での補導歴がありました。
その為、弁護士は少年院送致という重い処分も視野に入れての付添人活動を行いました。
観護措置の期間中、息子様には、これまでの生活を振り返って反省していただくと共に、更生に向けてどのような心構えで、どの様に取り組んでいくのかを具体的に考えてもらい、その内容を毎日、日記につけていただきました。そして弁護士が、息子様への面会を重ね説諭するうちに、息子様の心境にも変化が見え始め、真摯に反省と謝罪をするようになったのです。
さら弁護士は、被害者様との示談交渉を行いました。この交渉で、被害者様に対して、息子様の反省の意を伝えるところ、被害者様からは、息子様の1日でも早い釈放を望む内容の上申書まで作成していただき、無事示談を締結する事ができたのです。
この様な活動の結果を家庭裁判所に報告したところ、その後の審判では、息子様の保護観察処分が決定し、息子様はご家族のもとに帰宅する事ができました。
今回の事件をきっかけとして、ご家族との絆を一層深めた息子様は、職場復帰されて、今では充実した生活を送られています。