警察官が「殺すぞ」「お前あほか」と発言するなど、昨年1年間、全国の警察で不適切な取調べが13件あったことについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が解説します。
昨日、警察庁は全国の警察が被疑者(容疑者)の取調べを行った際に、不適切とされている行為が10事件で13件あったと発表しました。
不適切とされた取調べの内容は
- 取調べ中に居眠りを繰り返す被疑者(容疑者)の服を揺さぶった。
- 「殺すぞ」「お前あほか」などと被疑者(容疑者)に不安を覚えさせたり、尊厳を害する発言をした。
- 共犯者の供述内容を被疑者(容疑者)に伝えて便宜を図った。
といったものです。
ちなみに発表によりますと、これら不適切な取調べが発覚した経緯は、警察内部からの申告で発覚したのと、被疑者(容疑者)からの苦情で発覚したケースがあるようです。
※こちらの記事は、3月23日配信の朝日新聞DIGITALを引用しています。
不適切な取調べについて
昭和の時代であれば、取調官が被疑者(容疑者)を恫喝して脅迫したり、時として暴力を振るって自白を強要することは日常的に行われていたと言われており、いまになって再審請求されて判決が覆ることがたまにあります。
現代のように捜査技術が発展しておらず、客観的証拠の収集が難しかった時代は、被疑者(容疑者)の自白に頼る捜査員が多く、有罪を得るために無茶苦茶な取調べが行われていたといいます。
しかし平成の時代にこういった捜査手続きが問題視され、警察等の捜査当局も取調べにおける様々な取り決めがなされ、そういった違法ともいえる不適切な取調べは減少傾向になり、令和の時代となった今では、一部の事件では取調べの様子が録音録画されるなど、取調べの可視化が進み、不適切な取調べは根絶されたかのように思われています。
しかし、警察庁が発表したように、いまだに不適切な取調べが行われている現実があるようです。
警察庁が公表している不適切な取調べについては、こちらのコラム をご確認ください。
不適切な取調べを受けたらどうする?
取調べを受けている被疑者(容疑者)のほとんどは、どんな取調べが適切で、どんな取調べが不適切なのかすら分からず、自分の受けている取調べについて疑問を持つことがないかもしれません。
自分が受けている取調べが適切なものかどうかをご自身で判断することは非常に困難だと思いますので、自分が受けている取調べに不安がある方は弁護士に相談することをお勧めします。
まずは弁護士に相談を
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部は刑事事件を専門に扱っている法律事務所で、不適切な取調べに対しても対応しています。
ご自身が受けている取調べに不安のある方は、是非、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部の無料法律相談をご利用ください。