勤務先の病院から劇薬を窃取した窃盗事件で、検察官との交渉によって不起訴を獲得した弁護活動と、お客様の声を、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所大阪支部が解説します。
事件概要
病院で看護師として勤務していた女性が、病院内に保管してあった劇薬を盗んだという窃盗事件です。
犯行時、女性は精神的に弱っており、自殺するために犯行に及んでいました。
病院に事件が発覚し、警察に被害届が提出されて女性は警察の取調べを受けて犯行を自供していました。
前科がついてしまうと、看護師の資格にも影響するところでしたが、不起訴となったため看護師の資格を守ることができました。
結果
不起訴
事件経過と弁護活動
今回の事件は、勤務していた病院での犯行だったため女性は病院を解雇されていました。
また職業倫理に反するもので、被害者である病院は示談交渉には全く応じない方針で、病院の代理人弁護士からは女性に対して厳しい意見もありました。
弁護士は女性が深く反省していることを代理人弁護士を通じて被害者に伝えてもらい、何とか謝罪文を受け取ってもらうところまでこぎつけることができました。
また弁護士は、警察の捜査で明らかとなっていない、女性が犯行に及んでしまった理由や警察捜査の不備、事件発覚後の更生に向けての取り組みなどを意見書にまとめて検察官に提出し、不起訴を求めたのです。
その結果、女性は不起訴となり、看護師資格を守ることができました。